ナショナル級の体操選手を育てる体操クラブ「ハワイ・アカデミー」のアメージングなシニアたち!
私の人生の中で、体操やスポーツは、切っては切れない大きなライフワークになっています。おてんば娘がそのまま母になり、さらに進化したいと願い続けています。
ある日のニュースで、「ハワイ・アカデミー」の選手が、ブルガリアで行われるワールドチャンピオンシップにアメリカ代表になったと言っていました。あ、これだ!早速、インタビューをお願いしましたが、ケイティ・中村は、トランポリンの国際大会に出場するため、ハワイを出発する直前ということもあり、直接のインタビューはできませんでした。
ドクター・マックスは、スポーツサイエンスの研究者でもあり、今でも、年に2回、選手たちのデータを、集めています。ちょうど私が行ったこの日は、このテストの日でした。
それにしても、皆さんお若い!
広島・長崎の原爆サバイバーの方や、心臓発作で倒れてもなお体操を続ける男性、70歳はまだまだ若いほうよ!と言って、トランポリンで爆宙を連取するアンテイなど、本当にアメージングなシニアたちでした。もう年だわ~なんてぼやいている私は、彼らから見たら孫のような年齢です。もうこれからは、ぼやきません!
どうして始めたのかを聞くと、多くの方が、
「それはね、家族3代生徒として通うと、大きな割引があるのよ。」
という答えでした。
長くクラスに通う秘訣は、無理しないこと。そして、皆の助け合い、励ましあいがあることです。ドクター・マックスの指導は、その辺りもきちんとフォローしながら、無理なく楽しく、安全に楽しめるクラスを進めていました。この動きはどんな効果があるのかなども話しながら一緒に指導を進めていくところなど、私も指導するときには心がけているので、共感しました。
では、シニアの方をご紹介します。
現在89歳で、米国広島・長崎原爆被爆者協会のハワイ支部長そして副会長でもある平野泉さんは、16歳の時に爆心から2㎞の場所にいながらも奇跡的に助かり、現在に至ります。泉さんも、ディスカウントをもらうために始めました。すでに14年このクラスに通っています。この日のテストで、10回のトランポリンでのジャンプを魅せてくれました。
お見事!
始めて、間もないこの女性でも、ドクター・マックスの指導で、トランポリンに初挑戦!
こちらの彼女は、スルスルとロープを登ってポーズをとってくれました。
ジーン・モリスンさんは、通い始めて9年。華麗に開脚を披露してくれました。すばらしい!
なんと、ばく宙をこなしていたのは、9年通い続けている、ジョナ・オットーさん。ある日、転んだけど怪我一つしなかったわよ!と言っていたのが印象的でした。
心臓発作後も、続けて通うスタンレーさんは90歳!
中央の白いシャツを着ているのが、Dr.マックスです。
これはどのクラスも同じことをするのだそうですが、クラスの最後には、全員が並んでコーチたちとお辞儀。その後、生徒同士で、ハイタッチをしていました。
「これは、我々の規則の一つで、正しい立ち方を習得するという意味もあるんだよ。日本式のお辞儀は相手を敬うという意味もある。そして、ありがとうという気持ちを込めて、やっているんだ」
と、Dr.マックスは言ってました。こんなところで日本を感じるとは!
全員集合!
皆さん、年齢を気にせず自分の好きなことを好きな形で楽しむ典型的な方たちでした。
私の訪問を快く受け入れて、話をしてくれた皆さん、そしてDr.マックス、ありがとうございました!ハワイの元気なシニアたちに、夢も希望も与えられて、ジムを後にしました。
ハワイ・アカデミー・ホノルルジム / Hawaii Academy
(*現在は、カリヒ、パールハーバーそしてワイパフにて体操ジムを展開中)
場所:1314 Mo’onui Street, Honolulu, HI 96817(カリヒ)
電話:(808) 842-5642
公式サイト:www.hawaiiacademy.com/