
サッカーママとしての経験10年以上が見るハワイの高校サッカー
実は、私は、いわゆる世に言うサッカーママである。ひょんなことから地元サッカーチームのチームマネージャーを引き受け、幼稚な英語を駆使しながら10年以上ここまでやってきた。ハワイといえば、サーフィンだったり、ゴルフだったり、そしてアメリカということで、アメフト、野球、バスケットボールがかなりメジャーである。がしかし、実は、サッカー人口は非常に多く底辺は十分に広く厚い。今回は、我が息子のことを読み解いてみようと思う。

ハワイでのサッカー事情
HYSA (Hawaii Youth Soccer Association)、AYSO(Play Soccer), 高校サッカーに分かれる。1年を通して、HYSAは登録制であり、クラブ単位でチームを作り活動をする。私がチームマネジャーをしたのはこのHYSAのクラブ。しかしながら、年間の授業料もそれなりにかかるので(クラブによって年間700~2000ドルと幅がある)小さいうちは、AYSOで楽しくサッカーをやるというパターンが多い。我が息子もそのパターンだ。7歳ぐらいでクラブチームでの練習が始まり、10~12歳ごろを一つのゴールにして、選手を育てるというのが、アメリカのパターンのようだ。というのも、8人制から11人制にかわる前後だからだろう。
高校生になると、学校では、課外活動の一つとしてサッカー部を選ぶことができる。秋のリーグ戦が終わると、ちょうど冬のスポーツとして高校サッカーが11月頃から始まる。ここでいう学校の活動は、あくまでもシーズンスポーツであること。日本のように1年中活動をしているスポーツがない。サッカーも3か月ほどでシーズンを終了する。もちろん、他のスポーツも同じで、アメフトは、学校が始まる8月から10月頃までというようにだ。
なので、学校で育てるというよりも、どれだけクラブチームの選手を学校が確保できるか?でその学校のチームの強さが決まる、と言っても過言ではない。
オアフ島は、学校の数も多いからILH(私立学校の組織)とOIA(オアフ島の公立学校組織)に分かれてリーグ戦をする。更にOIAは、東と西に分かれ、それぞれの上位6校がトーナメント形式で戦う。このトーナメントの上位6校がさらに、ILHの上位2校、ハワイ島、マウイ島、カウアイ島からの代表が揃ってハワイ州のトーナメントが今秋から始まった。残念ながら、息子の通う高校は、OIA第2位、ステートのトーナメント1回戦敗退と苦い水を飲んだ。この週末には、
新しいハワイ州のチャンピオンが誕生という訳だ。

ハワイの高校スポーツは、大体このような形でシーズンごとにそのスポーツがトーナメントをする仕組みである。
ここで、息子の話に戻ろう。
4歳からサッカーをAYSOで始め、クラブサッカーを10年以上やってきた彼は、常にチームがどうやって勝つかを考えてプレイをしてきた子だ。それは、私たち親がよく知っている。ミッドフィールダーの真ん中だ。司令塔とも呼ばれることがあるだろうか。クラブチームでも、高校のチームでも、彼は、このポジションでプレイしてきた。なかなか、派手ではないパフォーマンスではあるが大事な役目をしっかりこなす彼を誇らしく思っていた。
そこへ、ハワイの地元紙が彼の高校サッカー部に、インタビューの申し込みがきた。ヘッドコーチがピックしたのは、我が息子だった。が、予想だにしないほどの大きな記事になり、家族を含めてものすごい反響を回りに与えた。
良い記事だ!とローカルの友達にも、主人は仕事先の同僚や上司にも言われた。

簡単に新聞記事を訳してみました。
『パワープラントのように彼はカイザー高校の中心となっ働いている。“モトキは、コーチにとってのドリーム選手だ。彼のサッカーの技術は最高級である。ボールへのタッチ、パスの技術、そして彼の足先から、何所にボールを送ればよいのか正確にそれを知っている。ボールを左右に振り分ける力も備えている。カイザーのコ―ナーキックとフリーキックは彼が支配しているんだよ”とコーチが話す。つづけて”ほかにも優秀な選手がいてアワードももらっているが、彼らがいなくてもチームは勝つことができたけど、モトキがいなかったら非常に危うい試合をすることになるだろう“ ライバル校のコーチにも、非常に危険で絶対にマークする選手であると言わせた。』
このインタビューがあった日は、おりしも、ハワイに北朝鮮からミサイルが飛んでくる、という誤報サイレンがあってハワイを震撼させた日だった。。
新聞記者は、その事を踏まえて、この記事に、Motoki is Kaiser’s KICKTATOR(モトキはカイザーのキックテーター)と見出しを付けた。Kick とDictator(支配者)を合わせた造語。本にも含めて頭をひねった。あまり良い意味にとれなくもない。聞いたことがない言葉だ。
これはこういう意味に取れるのではないかと、英語を母国語に持つローカルの友人に言われた。
「ミサイル誤報騒ぎの元々は、正しい判断ができない2国の指導者の下で起きていること。この、いちサッカー選手のように、真に正しい判断をしチームを引っ張るリーダーがこの国には必要だ。と言ってるような気がするのよね…」
グーグルで、KICKTATORと検索をすると、なんと彼の名前と共にこの新聞の記事が出ることに非常に誇りに思う。
息子の新しい人生は、この夏ハワイを出てカリフォルニアで始まる。
頑張れ、遠くから応援してるよ。





