アリゾナ記念館で「黒焦げの水筒」慰霊祭が行われました
12月7日は「真珠湾攻撃」72周年。この日は、パールハーバーで様々な記念イベントが行われました。その1つが「黒焦げの水筒」慰霊祭。このイベントはアリゾナ記念館で行われ、取材してきました。
「黒焦げの水筒」慰霊祭は、1945年6月の空襲時に静岡市上空で衝突し、墜落した米兵の遺品である水筒を使い、静岡市在住の菅野寛也医師が行う慰霊祭です。墜落現場で発見された水筒には、握りしめていた米兵の指跡がくっきりと残っており、壮絶な最期を物語っています。菅野医師が日本から持参したその水筒を使い、日米両国の犠牲者の冥福を祈り、真珠湾攻撃で沈没した戦艦の上に建つアリゾナ記念館から海へ献酒しました。この慰霊祭には、太平洋航空博物館パールハーバー最高顧問、アメリカ合衆国国立公園局 主任歴史家ダニエル・マルティネスが同行しました。
菅野医師は、1972年より賤機山(しずはたやま)の山頂にある静岡市民への記念碑「平和観音像」と、23人の米兵への大理石の石碑「B29墜落搭乗者慰霊碑」にて、毎年6月20日に一番近い土曜日に日米合同の慰霊祭を行っています。菅野医師は、1991年にはパールハーバーで行われた開戦50周年記念式典へ参加、翌年1992年には、真珠湾攻撃で沈没した戦艦アリゾナがあるアリゾナ記念館で水筒を使い、「黒焦げの水筒」慰霊祭を行っています。その後も同じ時期に何度もアリゾナ記念館を訪れ、同セレモニーを行っています。
通常のアリゾナ記念館ツアーは毎日開催(サンクスギビング、12月25日、1月1日は休館)。8AM~3PMの間に15分ごとに行われます。 ビジターセンターは7AM~5PMまでオープン。入館は無料。チケットは早めに行かないとなくなる可能性があるので、朝早く行くことをおすすめします(ビジンターセンターとミュージアムはチケット必要なし)。チケットを予約することもできます。こちらのサイトからどうぞ。
*アリゾナ記念館に関しては、日を改めて記事を書きます。