與平寿司、カハラに2店舗目をオープン!

日本の伝統とハワイの影響を受けた要素を融合させた新たなコンセプト

與平寿司、カハラに2店舗目をオープン!

與平寿司、カハラに2店舗目をオープン!

最近ハワイに続々とお寿司屋さんがオープンしています。その1つが、今年1月18日にオープンしたばかりの「與平(よへい)寿司カハラ店」(Yohei Sushi) です。場所は、H-1高速道路を挟んだカハラモールの山側にあるクオノ・マーケットプレイスです。

今回メディア試食会に参加してきましたので、お店に雰囲気やお料理をご紹介したいと思います。

その前に、まずは與平寿司の歩みを見ていきたいと思います。

1990年に與平寿司がカリヒにオープン

1990 年、ハワイには本格的な寿司レストランがあまりありませんでした。與平寿司はカリヒにオープンした最初の寿司レストランの 1 つでした。 以来、長年にわたり、伝統的な日本の寿司をハワイに紹介する先駆者としての役割を果たしてきました。

與平寿司の創業者で寿司職人の小原 Kazuto 氏は広島からハワイに移住。 ハワイの人々に日本文化である寿司を一緒に楽しんでもらい、出会った人たちに幸せと明るい未来をもたらしたいという強い思いからこの店をオープンしました。

奇跡の出会い

2017年、小原さんは、自動車販売会社である広島マツダの会長兼CEOであり、10年以上の家族間の友人でもある松田哲也さんに、レストランを閉店することを考えていると打ち明けました。松田さんは、地元に長く愛されてきた寿司屋を終わらせたくないという思いから「後継者を探す」と告げた。 帰国後、広島の名店「水月」の店主と話をしたところ、隣で聞いていた若い職人がすかさず手を挙げた。 それは、のちに與平寿司の後継者となるKawano Mitsuyasu氏との奇跡的な出会いでした。

Kawanoさんには妻と6人の子供がおり、末っ子はまだ小学生だ。 ある日、迷っていた松田さんのもとに妻がやって来て、直接尋ねた。 「彼を連れて行ってください。」 この精神に共感し、広島マツダが與平寿司の経営を引き継ぐこととなった。

Kawanoさんは、「日本とハワイの二つの文化の間に架け橋を築く」という彼らの夢を心に留め、創業者のビジョンを大切にし、継承し続けました。

なぜ広島マツダが與平寿司を引き継いだのか?

歴史的な苦難が広島とハワイを結びつける

広島マツダは1933年、当時原爆ドームのあった猿楽町に創業しました。 しかし、1945年の原爆投下により従業員全員が亡くなり、社屋も焼失してしまいました。以来、広島県全域の完全復興とともに廃墟からの再建を進めてきました。

Photo by Kindel Media on Pexels.com

ハワイへの日本人の移民は1868年に始まり、サトウキビ畑での過酷な労働と生活環境が待っていました。そして真珠湾攻撃後に強制収容所に送られた日系アメリカ人。 ハワイの日系アメリカ人が耐えてきた苦難の長い歴史は、あまりにも長すぎて語り尽くせません。しかし、これら同じ日系アメリカ人がハワイの社会と文化の基礎を築き、今日のハワイの成長に大きく貢献しました。

日系移民、そして彼らを受け入れたハワイに感謝を込めて

ハワイには、広島と共通する「苦しみと悲しみ」、そしてこの場所でしか感じられない「希望」があります。苦難を乗り越えてハワイに貢献した日本移民と日系アメリカ人への敬意。 彼らを受け入れてくれたハワイに感謝します。 広島マツダは、ハワイの人々に恩返ししたいという思いから、與平寿司をカハラ店のオープンを決めました。

押し付けがましい和風や、昔ながらの寿司屋のイメージはありません。ネオジャパニーズカルチャー・フュージョン。和食とハワイの影響を受けた要素を融合させたエクスペリアンスを提供します。

出汁を心ゆくまで堪能できる「おまかせ KINOHI」

與平寿司カハラ店では、日本から空輸される食材と、地元ハワイ産の新鮮な食材を使用。コース料理はお寿司を中心とした「おまかせ」仕立てです。

看板料理のお造り八寸を準備するチーム

今回我々メディアが試食したのは、Nakagawa Takeyuki エグゼクティブシェフ率いるチームによる「おまかせKINOHI」($280)。和食を象徴する「一番出汁」を存分に味わえるコースです。看板料理「大造り八寸」をはじめ、焼き物(魚か肉からお選びいただけます)や締めの麺類など、季節の味覚・食材が豊富に盛り込まれています。

ワインや日本酒、ビールとのペアリング

おまかせコースの寿司カウンター

今回、ペアリングで試食させていただきました。まずは「アサヒ一番搾り」から。

1. 渾身の一番出汁

出汁そのものを味わいます。お好みの量をスポイトで入れます。

2. TUNA & SALMON 3品

まずはマグロと鮭の3品です。

「本鮪血合いぎし漬け、マスタード」

カウンターのお客さんの前に置かれたお皿には、「鮪」と書かれたチャコール(炭)マヨネーズが添えてあります。こちらをつけていただいくこともできます。

ペアリングは白ワインの Laurent-PerierLa Cuvee(ローラン・ペリエ ラ・キュヴェ)

「POKEの再構築、アボカド、おご海苔、ライスペーパー」。與平寿司カハラはハワイの食文化も取り入れているので、ここでポケをいただきます。

「塩〆ビーツサーモン、フェンネル、ブラックオリーブパウダー」

3. ORGANIC SALAD

「フェタチーズ、生ハム、マカデミアナッツ、寿司酢、グアバ」

ペアリングはロゼワインのTurley Wine Cellars, Rose of Zinfandale(ターリーワインセラーズ、ジンファンデル・ロゼ)。

4. カリフラワーの擂り流し

一番出汁、コナ鮑、玉子豆腐、香味オイル

絶品です。出汁がとってもきいており、玉子豆腐と鮑が絶妙なバランス。

5. 和 TAPAS 八寸仕立て

この辺りから徐々にお腹が膨らんできますが、「お造り八寸」が出てきてメディアも全員感動しました。

では、左一番上から横に9品1つ1つ説明していきます(注:9品目はお醤油なので省きます)。

ビネガー・ハワイアン・トマト

クリーム春巻き

宮崎ビーフサーロインのロースト。宮崎A5です。

今日のスペシャル。築地から空輸された新鮮なお魚

與平巻き寿司。うなぎ、マグロ、玉子などが入っています。

クロマグロ・タルタル

ハワイアン・スイートシュリンプのマリネ

與平寿司玉子サンド。モダンスタイルの、日本でも人気の玉子サンドをおまかせコースでいただきます。

ペアリングには日本酒3種。BIHO 純米吟醸 / 玉川純米 / 九平治 別誂

お造り八寸の一番左の列はBIHO 純米吟醸、中央の列はその次の多摩川純米・・・という、列ごとのペアリングとなります。

壱の寿司 三貫

剣先烏賊湯霜仕立て、とびこ、錦胡麻(剣先烏賊は山陰地方での呼び方ですが、東京では白イカ、北陸地方では赤イカと呼ばれています)

本日の白身昆布〆(アジ) フィンガーライム、ハワイアンソルト

真鯛胡麻和え握り

赤ワイン Maison L’Envoye Morgon Cote du Py とのペアリングです。わりとさっぱりとしたお寿司を三種いただきました。

選べる西京焼き 瞬間燻製

バターフィッシュまたはポークスペアリブから選べます。私は、バターフィッシュを選びました。燻製にするときに、ママキティーをお魚にかけます。

瞬間燻製の味噌バターフィッシュ

燻製の煙が出てくるところをご覧ください。

弐の寿司 五種

ここでは脂の乗った大トロやウニのリゾットなど、

本鮪大トロ

いくら醤油漬け とろろ仕立て

北海道雲丹リゾット、パルメザンチーズ、唐墨。食べる前に、筆で醤油を乗せてくれます。

北海道の雲丹です。

広島名物の穴子を握り寿司で

カウアイの宝石 天ぷら手巻き

〆の一品

最後はお寿司屋さんのラーメンで締めます。

甘味

コースの終わりにデザートをお楽しみください。今回、2種類いただきました。

本日のデザート、抹茶ブラウニー

テディベアのもなかとバニラアイスクリーム

10コースの満足の行くコース

KINOHIコースのご紹介でした。10コースで、かなりお腹がいっぱいなります。しかし和食ですので、良い感じの満腹感でした。KINOHIコースは出汁に焦点を置いているので、コース料理のあちこちで深みのある出汁を味わうことができます。

今までの伝統的な日本のお寿司の繊細さに、ハワイの素材を融合させたフュージョンのコースは、地元の方そして日本や海外の方にも楽しんでいただけると思います。

おまかせの他にアラカルトメニューも

現在はまだ「おまかせコース」のみですが、今後一般のダイニングテーブルにて一品・アラカルト料理もオーダーできるようになります。

ダイニングテーブル

お店の情報

與平寿司カハラ店
場所:4210 Waialae Ave. #102, Honolulu, HI 96816(クオノ・マーケットプレイス)
電話:808-425-4143
営業時間:木〜火曜日の5pm~9pm、水曜日は定休日
公式サイト:https://yoheisushi.com/kahala/

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