ハワイで生まれ育って、プロのサーファーになった、若手サーファー兄弟として注目されている、カイ松本（KaiMatsumoto）君とコア松本（Koa Matsumoto）君の二人の若者へのインタビューができました。同じ年頃の子供を持つ母としても、元アスリートとしても話を聞くのは、大変興味深かったです。
JPSA（日本プロサーフィン連盟）のプロサーファーとして日本でも活躍していたグレン・マツモトさんを父に持つカイ君（22歳）とコア君（17歳）は、当然のことながら、小さいころからサーフィンをしていました。お家に来る方たちもプロのサーファー！そんな環境にありながら、ご両親は、すぐにプロサーファーの道へは導かずに、彼らの興味のある色々なスポーツを自由にやらせたそうです。アメリカのリトルリーグでも全国大会へ行けるほどの高いスポーツ能
力を持っていたのに、彼らが選んだのは、プロサーファー！
ククイ：どうして、プロサーファーの道を選んだの？
カイ：どのスポーツも、そこそこ極めたからつまらなくなったんだ。
二人の母親であるトモコさんは、
「12歳ごろまでいろいろなスポーツをやったけどその後、本格的にやるスポーツを選んでね、といったら、二人とも、サーファーだったんですよ」
と、話してくれました。
JPSAに的を絞って参戦を始めたのが Kai君は19歳の時から。バリで行われたプロトライアルで受かり資格は得たものの、股関節の手術で1年ほど休んだ後の2015年から本格的にプロとしての道を歩んでいます。そしてコア君は、2017年のバリでのトライアルでプロとして認められ、それからの参戦になりました。同じJPSAのツアーを2人で、仙台、新潟、茨城、静岡、そして湘南などを数か月間にわたって戦い抜きます。
そして、JPSAが終わってハワイに戻り、今年初めの2018年1月3日、地元ハレイワで行われた ”ハレイワ・インビテーショナル・オープン”では、見事、弟のコア君が優勝、そして、お兄ちゃんのカイ君が2位というワン・ツー・フィニッシュを成し遂げました。
カイ君とコア君のしなやかで、まるでダンスをしているかのような波乗りのフォームは、そんな彼らのライフスタイルとトレーニングから自然と生み出されているものでしょう。スレンダーな彼らが、荒波の中で繰り広げるパフォーマンスは、ダイナミックで繊細！
「どんな波でも、どんな天気でもそれに合わせて自分の最高のパフォーマンスができるようにすることかな。だからどんな波でも、練習するんだよ。そして、いつでも、今すぐにでも、波に乗れるようにしておくことが大事なんだ」
と、カイ君。なるほど！自然が相手ですから、その日を決めることができません。良い波が来た時が、ゴー！ですから、それに合わせて、モチベーションを上げたり、パフォーマンスの準備をしたりすることがとても大切なスポーツなのですね。
さて、興味深かったのが若いプロサーファーたちの普段の生活。いったいどんな感じなのでしょうか？
アスリートとして、体のメンテナンスは絶対不可欠です。カイ君もコア君も、健康にはかなり気を使っているようです。日々のトレーニングは、ビーチで波に乗ることはもちろんだけど、その他にも毎日ストレッチングと大きな筋肉をつけずしなやかな筋肉をつけるための陸でのトレーニングをしています。そして、二人とも、フィッシュイング、ハイキング、スケートボーデイング、そして友達と遊ぶことが大好きです。ツアーからハレイワの家に戻ると、パラダイ
スに戻った気分でいつもホッとして過ごせるんだ、とカイ君が笑顔で話していました。ハレイワの街で好きな場所は、カイ君は、“wow wow Lemonade”のアサイボウルで、コア君は、“ハレイワジョーのステーキ”だそうですよ。
お兄ちゃんのカイ君は、私のインタビューに日本語交じりの英語でとても気持ちよく答えてくれました。コア君は、シャイながらも、カイ君の言葉に、うんうんとうなずいたり、兄弟のチームワークの良さを感じました。ハワイの自然の中でのびのびと、まっすぐに育っているのは、お母様のトモコさん（ハワイKZOOラジオ放送のアナウンサーもしていらっしゃいます）のたまものだ！と実感しました。
プロサーファーとして当たり前のようにデビューしたばかりの彼らですが、とてもしっかりとして礼儀正しい青年たちで、これからの成長が本当に楽しみなハワイ出身の若きアスリートです！
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Kai Matsumoto @Kai.matsumoto
Koa Matsumoto @koamatsumoto
