「アグ・ラーメン」でワインテイスティング : ラーメンとワインは合うのか!(閉店)

先日、あの人気のラーメン屋さん「アグ・ラーメン」(Agu Ramen)にて、ワインテースティングが行われました。これは、ワイン好き、フード好き、フード評論家、フードブロガーなどが集まり、食べ物とワインの試飲をするイベント。企画したのは、ハワイのローカル向けフリーマガジン「ライトハウス」に食べ物コラムを書いているショーン・モリス氏です。

今回は、とんこつラーメンと地鶏ラーメンががおいしいと評判のアグのラーメンと、ワインがどう交わるのかを試すためにワインテースティングを実施。そこには、ハワイにはなんと3人しかいないというワイン・ソムリエの「パトリック大久保」氏が、各料理に合うワインを選び、持って来てくれました。

ソムリエ「パトリック大久保」氏

料理は下の写真のものが出されました。みんなの意見として、ラーメンにワインは合うという結論でした。とんこつスープ系には、スペインの赤ワイン”Camino de Navaherreros“と合います。

こってりとんこつラーメン

<ソムリエ「パトリック大久保」による、ワイン・ペアリングの解説>

Buglioni, Il Viggliaco, Brut Rose, Veneto 2011 ~$27: アマローネ地域のトップクラスのワインに作られる100%モリナラブドウで作られたワイン。 辛さが少量の糖分(1.2%)によって弱められるため、「ピリ辛メンマ」と良く合います。さらに、すっきりとした酸味で「こってりガーリック枝豆」とも合います。また、少し絡めのボルケーノソースで食べる「フライド・ミミガ」とも合います。

Lincourt, “Lindsey’s” Pinot Noir, Sta. Rita Hills 2011 ~$22.50: サンタバーバラのサンタ・リタ・ヒルズで作られたワイン。涼しい気候と長期間の栽培期により、タンニンの重さがなくまろやかでコクのあるピノノワールを作りあげます。 このコクと甘さにより、鶏肉レバー料理に良く合います。またタンニンがないコクのよさで「チャーシューポーク」にも合います。ポークは、カベルネなどの皮の色が暗いぶどうによく含まれるタンニンを必要としないため、ピノはポークに対して強すぎない。

Secateurs, Chenin Blanc, Coastal Region, S. Africa 2012 ~$15.27: シュナンブランは通常酸味が多いため、酸味の強いものと合う。南アフリカの特に涼しい西海岸で多く栽培される。餃子で使うお酢と、「地鶏皮」のポン酢ソースに合います。お互いの酸味の強さ打ち消すことで、食べ物は甘く、ワインはフルーティーな味となります。

Bernabeleva, Camino de Navaherreros, Madrid, Spain 2010 ~$11.63: 1930年代に植えられたガルナッチャで、今世紀になるまで決っしてワインには使われませんでした。熟成したガルナッチャぶどうは大変肥えあるが、タンニンはほとんどない。とんこつスープのラーメンは濃く、粘性であるため、この赤ワインの肥えとよく合います。

Donnafugata, Anthilia, Sicily 2012 ~$15.50: シシリーでしか取れない2種類のぶどう、カタラットとアンソニカから作られます。フルーティーで軽く、すっきりとした飲み心地で、醤油ラーメンと合います。

Schiopetto, Blanc des Rosis, Friuli Venezia-Giulia, Italy 2010 ~$25: フリウラーノ、ピノ・グリージョ、Tソーヴィニヨン、リボッラをブレンド、少量のオーク樽で熟成されたマルヴィジャをブレンドして作ったワインで、 香り高い、まろやかな味わい。メイン成分フリウラーノは酸っぱく、すっきりしているため、地鶏南蛮の上に乗ったタルタルソースと合います。

アグ・ラーメン
住所:925 Isenberg St. Honolulu, HI(モイリイリ)
電話:(808)492-1637
営業時間:月〜木曜日は5PM~9PM, 金・土曜日は5PM~10PM
公式サイト:www.aguramen.com

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