将棋界最高位のタイトルである竜王を決める第27期竜王戦七番勝負（読売新聞社、日本将棋連盟主催）の開幕戦が、ハワイのホノルルで開催されます。創立30周年を迎えるワイキキのハレクラニで、将棋界最強を決める盤上の戦いが、10月16、17日の2日間、繰り広げられます。
森内俊之（もりうち・としゆき）竜王に挑むのは、25歳の若きホープ、糸谷哲郎（いとだに・てつろう）七段。 挑戦者決定3番勝負で、4冠を保持する羽生善治（はぶ・よしはる）名人を破り、森内竜王への挑戦権を得ました。現在、大阪大学大学院で哲学を学んでいます。
七番勝負で先に4勝した方が、今期の竜王位を獲得し、将棋界最高の優勝賞金4200万円を手にします。竜王戦は1987年に読売新聞と、日本将棋連盟により創設。第27期となる今年は、ハワイでの第1局の後、日本に戻り、大阪、東京、静岡、金沢、天童、甲府と転戦します。
ハワイでの竜王戦開催は初めてで、米国での開催は2006年のサンフランシスコ以来となります。
対局期間中、ハレクラニにて、日本将棋連盟ホノルル支部の協力のもと、入場料無料で野月浩貴（のづき・ひろたか）七段、井道千尋（いどう・ちひろ）女流初段による大盤解説をお楽しみいただけます。また、対局の様子はニコニコ動画でインターネットライブ中継されます。
本日その記者会見が行われました。両対局者のほか、今対局の立会人を務める谷川浩司(たにがわ・こうじ)日本将棋連盟会長、佐藤康光（さとう・やすみつ）九段らが出席しました。
写真を見てお分かりになる通り、お2人はアロハシャツと背広で対照的。アロハシャツの森内竜王は、昨日ハワイに到着した時にプレゼントされたアロハシャツを着てきました。糸谷7段は、竜王戦に合わせて背広を仕立てたそうですが、さすがに背広だとハワイでは暑い、と話していらっしゃいました。
今まで公式・非公式で計4回直近での対戦があったものの、テレビでの短縮型。今回の8時間対戦は初めてであるため、両者とも新しい気持ちで対戦にのぞむと語っていました。
読売新聞社がスポンサーとなっている竜王戦は26年前にスタート。最高峰のタイトル戦で海外で行われたのはこれまでで15回、今年は6年ぶりに海外で行われます。
竜王戦の開幕戦についての情報は、以下通りです：
<竜王戦インハワイ詳細>
*日時:10月16日(木)、17日(金)
*場所:ハレクラニBallroom 2
*対戦者: 竜王 森内俊之永世名人、挑戦者 糸谷哲郎七段
*立会人: 谷川浩司日本将棋連盟会長、佐藤康光九段
*大盤解説会: 解説=野月浩貴七段、聞き手=井道千尋女流初段
10月16日午後2時-午後6時、10月17日午前10時-終局まで (場所は両日共にBallroom2)
入場料は無料
<竜王戦インハワイ その他のイベント>
プロ棋士による将棋指導対局
*日時、場所: 10月14日 午前10時から午後3時、ワイキキヨットクラブ、入場無料
*日時、場所: 10月15日 午前10時から午後2時、ハレクラニホテル、入場無料
プロ棋士による子供対象の将棋教室及び指導対局
*日時、場所: 10月18日 午前10時から午後3時、ワイキキヨットクラブ、入場無料
